サロン経営　　

物販でエステサロン経営を安定化！
POPとディスプレイの魅力的な見せ方

 

エステサロンにあまりコンスタントには通えないお客様にも、物販を利用してもらうという手があります。ケアの方法を教えてコミュニケーションを図ればサロンの好感度にもつながり、リピートも期待できます。

ただ、商品を何となく並べているのではなかなか売れません。並べ方次第ではもっと商品が魅力的に見えます。売るためにはどんなPOPやディスプレイを心がけたらよいのでしょうか。ディスプレイ設置の上で頭に入れておきたいことをチェックします。

美容液やクリームなど、商品にはサンプル（テスター）があると試しやすいです。スタッフはどんな商品か知っていても、お客様は封を開けてみないとわからないもの。高かったのに合わなかった、という展開は避けたい気持ちがあります。 

商品をおすすめする際に実際に使ってみると説得力があるので、「これはぜひ売りたい！」という商品は1つずつサンプル用を用意しておきます。

サンプルは化粧室や待合室に置いても使いやすいので、置き場は工夫してみましょう。みんなが手に取るものなので、汚れていたら拭くか、新しいものと取り替えます。常に清潔感に気をつけましょう。

ディスプレイに、商品説明のPOPは必須です。説明したいことをいざ書いてみたら長すぎたり、短く終わってしまうこともあるので、必ず下書きをしましょう。 

お客様が目を凝らさなくても読めるように、きれいで見やすい字を心がけて書きます。商品の値段も忘れずに。税込か税別かも明記します。 

POPが黒のマジックか他に1色だけだと地味です。だからといってカラーペンの全色を使うとカラフルすぎて目にうるさい印象に。POPの枠をラメ入りにしてみたり、蛍光色で強調の印を入れたり。カラーは効果的に使いましょう。 

POPは片手間で雑に作ったような印象があると、せっかくおすすめの商品でもお客様はとっつきにくくなってしまいます。ビジュアルで訴えかけるのを目的に、字やイラストに自信がなくても「丁寧さ」を心がけて仕上げます。

一度設計して置いたディスプレイをずっとそのまま、では経営者としての売る気が感じられず、お客様も手に取りづらくなります。どこかお店に行ったときでも、長らく売れていないであろう商品にホコリが積もっていると、客としてがっかりするものです。 

ディスプレイは、売れていなくても、内容に変化がなくても、こまめに掃除をします。表面のホコリは払い落とし、商品にも異常がないか確かめます。 

ディスプレイの回転をよくするには、その季節に合ったディスプレイに変えるのも一つの手です。月ごとに変えれば、その分頻繁に手を入れ、内容も考え直す機会になります。

例えば春ならひなまつりの雛人形から桜、入園入学からこいのぼり。小物でディスプレイを彩るのと同時に、商品が季節に合っているかも考え直せます。

目にも楽しいディスプレイになれば、お客様も変化に気づいて見てくれる可能性が高まります。話題のきっかけにもなりますし、やりがいも出てきます。

サロン勤務のエステティシャンや雇われ店長だとノルマがあってそうはいきませんが、自分が経営しているエステサロンなら、本当に売りたい商品だけを扱えます。 

「物販の商品が売れない」と悩むのは、あまりお客様に堂々とおすすめできる商品ではないからかもしれません。自分のサロンのコンセプトとして、売るのがその商品でよいのか、一度見直してみましょう。

物販のディスプレイがあれもこれもとごちゃごちゃしていると見づらいですし、どれがよいのかお客様にもわかりづらいです。品数は多くなくて構いません。 

本当におすすめできる商品だけでディスプレイを固めて、その都度お客様に取り出して見せられる形にすると、回転のよいディスプレイになります。

いかがでしたでしょうか。

POPやディスプレイは、商品を代表する顔です。どう見られているかも意識しながらうまく設計すれば、エステサロンの収入源として期待でき、経営も軌道に乗ります。

丁寧に手を入れて、売れるディスプレイを構築していきましょう。