エステサロン集客の基本～お客様の集まるサロンを作ろう♪

次に開業前に決めておきたいのは、エステサロンのコンセプト。
ここはターゲットが決まれば自然と決まってくることも多いかも知れません。

　「コンセプトって何を決めれば良いの？」

と思う方も多いのでは？
 

コンセプトとは、簡単に言えば、「あなたのエステサロンのウリ」。
マーケティング用語で言い換えれば、「USP」に近い意味合いです。

　USP=Unique Selling Proposition

つまり「独自のウリ」。

他のサロンもしているようなウリではコンセプトとしては弱いです。
あなたのサロンだけの特別なウリを考えてみましょう。

たとえば、

　・何かのメニュー・ジャンルに特化する

　・サービスに特色を出す

　・他とは違う専門性をアピールする

などを元に考えるのがおすすめ。具体的に言えば、
 

「誰でもすぐ小顔になれるカットが得意な美容室」

「立ち仕事でパンパンの足が気になる女性専門の美脚エステ」

「デスクワークで疲れた頭がすっきりリフレッシュするヘッドスパ」

「忙しく働く女性でも通える、夜２１時以降も営業するサロン」

「平日昼間はお得な割引＆ティーサービスあり、主婦の憩いの場に」

などがコンセプトとして考えられます。
 

「どのようなターゲット」に

「どのようなサービス」を

届けるのかをじっくり考えてみてくださいね。

では早速、なぜ市場状況を把握しなければいけないのでしょうか？
それは市場状況を知らなければ、戦い方も分からないからです。

たとえばネイルサロンの市場状況を例に見てみましょう。
ネイル産業の傾向としてはセルフネイルが増えています。

そのため2016年の売上自体は、2015年の2,223億円に対し、2,247億円の見込みと緩やかな伸びにとどまりました。

都市部を中心に競争が激しく、市場から撤退する店舗も多いという厳しい状況です。

そのような過酷な中、参入する店舗数は後を絶たず、2015年現在で店舗数は24,450店舗を数えています。

セルフネイルが増えている影響もあり、ネイルサロンの価格引き下げ競争も起こっています。

ネイルサロンを始めるなら、こうした厳しい市場の中で戦わなければいけません。

 

価格引き下げ競争が頻発しているからといって、そこに巻き込まれては廃業になるのが目に見えています。
値下げをしなくても済むよう、付帯サービスを付けて、一定の価格水準を維持することは重要でしょう。

セルフネイルが増えているなら、セルフネイルをしたい人に向けて、講座を開いても良いかも知れません。
都市部での競争が激しいなら、地域密着型の郊外サロンを考えてみるのも手です。

このように市場状況から、どう戦うか、どういうポジションをとっていくかを考えることができます。
厳しい競争を勝ち抜いて、サロンを続けるためにも、市場状況は必ず調べておきましょう。

そうでないとせっかく開業しても、戦略を立てられず、すぐ廃業ということになりかねません。

最後に、競合調査もしておきましょう。

競合のことを知れば、あなたのサロンをどう打ち出していけば勝てるのかも見えてきます。
ここは先ほど紹介した「エステサロンのコンセプト」にもつながってきます。
 

オフラインの場合は、同じ商圏エリア内に出店しているサロンが競合です。
競合の提供しているサービスや、競合のターゲットを調べて、差別化を図ることが大切。

競合とは異なるターゲットに絞り込み、競合にはないサービスを提供できればベストです。
競合と差別化が図れれば、同じターゲットを取り合うことにはなりません。

同じようなターゲットを設定している競合がいたら要注意です。
その場合は、サービス内容で差別化を図っていく必要があります。

同じ商圏エリアの店舗ですから、実際にその店舗へ足を運んでサービスを受けてみるのもおすすめです。

・施術内容
・接客態度
・サロンの広さ、雰囲気
・価格帯
・スタッフの人数

などをチェックしてみてくださいね。

 

オンラインの場合は、ネット上に出てくる店舗が競合になります。
たとえば、あなたのサロンが「新宿　ネイルサロン」のキーワードを狙っていたとします。

その場合、このキーワードで検索したとき上位１０位以内に表示されるサロンは、競合と言えます。

・サービス内容
・サロンのコンセプト
・ターゲット
・ホームページのデザイン、コンテンツ

など調査してみてくださいね。

上位１０位以内でなくても、あなたのサロンより上位に表示されるサロンは、競合調査をおすすめします。